【 堕ちた少女 】 初出-2009.08.15
18時を回ると普段なら渋滞するこの道も今日は順調に流れていた。
この分だと予定よりも早く着きそうだな、とホっとする。
チラっと後部座席をミラー越しに覗くと、会長は携帯でメールを打っているところだった。
何が楽しいのか最近は特に使用頻度が高いようだ。
今日は他社を買収する重要会議があったのだが、休憩になる度に携帯を弄っている場面を何度も見掛けていた。
「会長、最新の携帯に変えてから常に何処かへ打ってらっしゃいますが、誰かお気に入りの子でも出来ましたか?」
数件の行きつけのクラブの女達を思い浮かべながら聞いてみた。
すると、 会長は私にニヤリと笑い、楽しくて仕方ないという顔で教えてくれた。
「馬鹿言っちゃいかん。最近何処にも行っとらんのは、運転手の君が一番知っとるだろうが」
ニヤニヤと人の悪い顔を更に凶暴な気持ち悪さに変えた会長は本当に楽しそうに続けた。
「携帯はな、くくっ、実はある部屋に取り付けた映像を見とるんだよ。ライブって奴だな。ボタン一つで画面を切り替えられるんじゃ」
余りにもニタニタと笑うので、ハーン、これは女の部屋にでも内緒で取付けたかな、と考えていたら訂正が入った。
「違うぞ。堂々と付けたやつじゃ。本人も愉しんどるさ。最初は嫌がったが、今じゃ顔を赤らめながら命じたポーズを取るからのぉ」
自慢げに私を見る会長に苦笑を禁じえない。
どうやったんだか知らないが、変わった女もいたものだ。
「それは凄いですね。知りませんでしたよ。会長、いつの間にそんな好い人が出来たんですか?」
ついつい、好奇心で聞いてしまったのだが。
「くっくっ、アレが好い人なんかであるもんか。俺の奴隷として買った女でな。少々高かったが、まあ今思えば安上がりかものぉ」
気持ち悪いぐらいの機嫌の良さである。
それにしても、買ったとは一体どういうことだろう。
「安心しろ、足がつくことはないぞ。秘密倶楽部でも売春組織でもないしな。ほれ、今日の議題の会社があったろう」
本当にご機嫌に、だが最低の言葉がその口から零れていく。
「あそこの副社長の娘じゃ」
合点がいく答えに思わず頷いた。
「借金のカタですか。まあ親が納得してるのなら、問題はないでしょうが」
確か、あそこには娘が3人いたな、と思い出す。
社長に子供が居なくて娘同然に可愛がっていると誰かに聞いた気もする。
資料を頭の中で捲りながら運転する私をどう誤解したのか、会長はニヤリと笑った。
「心配するな。調教は完璧じゃ。もう二ヶ月近く嬲りまくってのぉ。毎日が愉しくてたまらんわい」
ニタニタ顔に嗜虐の雰囲気が見え隠れしていた。
成程、玄人じゃ飽き足らず素人に手を出したわけだ。
「そんなに具合が善いんですか? ……羨ましいですね」
65歳だってのに会長のバイタリティ凄えな、と本気で感心する。
「そうさな。……おい、車を止めてみぃ」
指示に従い、ゆっくりと車を路肩へ停めた。
後ろから身体を乗り出した会長が、自慢そうに携帯を見せてくる。
「どうだ? 結構うまく映っとるじゃろ。……角度もいろいろ変えてなあ。やっとこさ、ここが一番だと分かったんじゃ」
聞かれたことにすぐ答えるのが部下の務めだってのに、驚きのあまり声を出すのを忘れていたようだ。
会長とは、新人の頃からだから、もうかれこれ25年の付き合いがある。
酸いも甘いも一緒に味合わせてもらっている仲だった。
だからこの映像に驚くことはなかったが、その相手が予想と違っていた。
「長女の人妻だとばかり」
怒られるかな、と思いつつも正直に言ってみた。
「しゃっしゃっ、そうじゃろうなぁ。俺もそのつもりだったんじゃが、ついこっちに目がいってのぉ」
(……若い。若すぎますよ、会長)
確かこの三女は15歳では? ……いや、16か?
「何じゃ。このぐらいの歳の子で、俺もお前も倶楽部で何度も遊んだもんじゃろうが」
「ええ、まあ。……ただ、会長は熟女がお好きだとばかり」
いつも選ぶのは油の乗った女ばかり。若いのはツマミ程度だったはずだ。
「確かにのぉ。じゃが、これはこれで結構気に入っておるのさ。箱入り嬢ちゃんは従順で無抵抗と同じじゃしのぉ」
パチンっ、と携帯を胸に入れた会長がシートにしっかり座りなおしたのを確認し、車を発進させた。
この道を右折すれば一本道で会長宅に着く。
「サライ、左折してSデパートの近くで止めろ。ミシェルを拾わにゃならん」
誰だ、と思ったけれど聞くほど野暮じゃない。そう、多分……。
指示通り左折して、しばらく車を真っ直ぐに走らせた。
大きな繁華街に入ると、煌びやかな街の雰囲気に呑まれ掛けた。
ここしばらくは忙しく、今日の会議でやっと一息付いたところだった。
久しぶりの華やいだ景色に見とれてしまい、疲れてることを実感した。
やがてSデパートが見え、それがドンドン近づいてきた。
この辺のマンションで飼い慣らしているのか、と感心してしまう。
確かに娼婦や倶楽部の女とは金の使い道が違っていた。
今までなら高級ホテルに連れ込んで愉しむと、偶におこぼれに預かることもあったが、殆どは近場の駅へ送り届けて終わりだった。
少し手前のバス・ステーションにもなっている広場に車を停めた。
「ふむ、丁度よい時間じゃな。サライ、ミシェルを拾ったら今夜はキーヒージャの別荘へやってくれ。そこで休暇をとるからのぉ」
時計を確認すると19時30分だった。
(そろそろ腹が減ってきたなぁ)
自分の夕食が気になり、後ろで鷹揚に構えている会長にそれとなく確認する。
「分かりました。今からですと、……着くのは10時を回りますね。では、夕食はどうなさいますか?」
「なにそれならミシェルが買ってくるはずじゃ。……さて、何処から来るかのぉ」
そう言うと、会長はキョロキョロ辺りを見回し始めた。
かなり気に入っているのか、楽しそうな表情を浮かべている。
激務のストレス解消がその少女で出来るのなら、私には何も言うことはなかった。
▲
5分後、夕食の入った袋を3つ掲げた若い少女が、急ぎ足でこちらへ近づいて来るのが見えた。
(ほ~、これは)
パッと見た第一印象は『とても綺麗な子』だった。
確かに、これ程の美少女ならば触手も動くだろう、と思うほどに。
だが、じっくり見させてもらうとその印象とは全く違う退廃的な匂いを感じてしまう。
普通のお嬢様にしか見えないのに何故そう思うのか、自分でも良く分からなかった。
淡いグリーンのワンピースの上に絞りの生成りプルオーバーを羽織っていた。
靴は少女に良く似合う可愛らしい飾りの付いたアンクルベルト・パンプスだ。
私は車を降りて前を回ると、少女に後部座席のドアを開けてやった。
薄赤い頬が見て取れる。ゾクっと背筋に何かが走った。次いで、もやもやとした何かが足元から上がってくる。
(──これは何だ?)
気持ち悪いわけじゃない。どちらかというと、胸の奥にしまっている嗜虐が顔を覗かせる前兆、だろうか。
「ありがとうございます」
少女は消え入るような声で礼言うと、奥に居る会長の隣に乗り込んだ。
私も運転席に戻ると、車を静かに発進させた。
後部座席では少女が会長に話し掛けていた。
「ご主人様、遅くなり申し訳ありません。あの……、あの……」
私を気にしているらしい。怯えて縋るように腰を捻っている実に愛らしい仕草だ。
そんな少女をじろりと見た会長が怒鳴り出した。
「ミシェル! お前は俺に恥を掻かせる気か! 奴隷の口上はどうした!」
パンっ、パンっ、と両頬を会長に叩かれ、少女は怯えてガタガタと震えだした。
だが、私は気付いてしまった。この少女は確かに調教されているらしい。
叩かれながらも、何処か恍惚とした表情で会長を見上げている。
「……ああっ、申し訳あり、ません。ご、ご挨拶が遅くな……りました。ご主人様の肉奴隷の、ミ、ミシェルは、今日も調教をして頂くことに……」
嬉しそうな、媚びるような、まるで熟した娼婦のような淫らさが、その目だけで表現されていた。
「む、無常の悦びを、感じております。立派な専用、べ、便器として、お、お使い頂けるよう、是非私を甚振って、……虐めて、下さい」
カタカタと身体を揺らすのは、どうやら悦びに自然と震えているのだろう。
途切れ途切れの言葉も、会長への恐怖ではなく、羞恥と恍惚から来ているようだった。
(はっ、凄いな会長。2ヶ月でここまで仕込んだわけだ。……へえ、肉奴隷に便器ってか。嫌いじゃないな)
これから何が見られるのか、実に楽しみだった。
車窓から景色を見る者のいない車は、渋滞に遭うことなく進んでいる。
暗い窓で隠れていたが僅かな香水を漂わせる少女の泣きそうな顔が、二人の男を熱を高ぶらせていた。
「初めから素直にそう言えばいいんじゃ。この馬鹿が。……それとも何じゃ、俺に叩かれたかったのかのぉ。変態のミシェルは」
数回言い直させた口上に満足したのだろう。機嫌を戻した会長は言葉で少女を嬲って楽しんでいる。
(なるほど、さっきのは演技か。2人にとっては前戯って訳だな)
何と返事をするか興味津々の私の耳に、頬を真っ赤に染めた少女の小さな声が届いた。
「……はい。変態のミシェルは叩かれかったんです」
強要されてる感じではなかった。本当にそう思っているのだろう。
この大人しい少女に更に興味が湧いてきていた。
「ふん! 変態はこれじゃから。……どら、中はどうじゃ」
会長が少女のスカートに手を掛けると、少女は自身で脚を大きく開いて、座席に脚を上げてみせた。
(ほぉ~、いわゆるM字開脚ってヤツだな。それにしても大胆だな)
感心する私の視線を気にすることなく、少女はスカートの端を自分の口に咥えて持ち上げていく。
バックミラーを覗いていた私は、あられもない少女の痴態に思わずニンマリ笑った。
秘口がぱっくりと開いており、何と膣口が丸見えになるようにラビアが糸で結われていたのだ。
医者か調教施設にでも連れて行って、紐を通せるようにラビアに穴を幾つも開けさせたのだろう。
クリトリスの方は肥大途中なのか、根元を紐で結ばれており、真っ赤になって痛々しかった。
だが、是非弄り回してもっと大きくしたいと思うのも確かだ。それほどに淫猥な光景である。
「何じゃミシェル、この汁は。……叩かれて感じおったのか、この淫乱、変態が」
少女のマンコに指を入れると、ここぞとばかりに会長が言葉で嬲り続ける。
「ひぃううううぅ~~。……はあぁ~ぅうっ、ん、んん~~っ! は、はあっ、はっ。あ、あひぃ~~。は、はぁ~~んっ!」
中を弄られて喘ぐだけの少女に股間のモノが膨れそうになっているというのに、
「い、淫乱で変態のぉ~、はうぅ~~。ミ、ミシェルをもっとぉ、お仕置きぃ、してく、ださぁ~~いぃぃ~~~!」
更に大胆に脚を開き、会長や私に見せ付ける少女の姿態にクラクラする。
揺れる腰に合わせて艶のある嬌声が車内に響き渡った。
ぬちゃ、ぬちゃり、と淫らな音がそれに重なるように、時に乱すように少女の膣口から零れるのだ。
(うひゃぁ~~、すげぇな、後ろ)
チラチラっとつい目が行ってしまうのはマズイ。そうマズイ。
事故を起こさないように私は気を引き締めた。
あれからずっと運転しているというのに、後ろではひたすら行為に溺れる淫乱少女が喘いでいた。
「うひひひひひひ。どうじゃこの淫乱ぶりは。……愉しいじゃろ? サライ、お前にもこやつの仕置きを手伝ってもらうかのぉ。構わんじゃろう?」
スケベな爺さんの風体で、会長が私に言った。
勿論、2本の指で少女のマンコをじっくりと弄りながらだ。
「ぃやあああああ~~、あ、ぁううぅ~~。……いひぃっ! ……ひぃっ、ひぃっ」
秘口からは不透明な粘っこい汁が溢れ出ては、会長の指をベタベタにしているのが見えた。
にひひひひ、とそれを愉しんで見つめる会長は、時々その指を引き抜いては少女に舐めさせて掃除を命じていた。
「有難う御座います、会長。是非お願いします」
私は他人が見たら引くであろう歪な顔を少女のマンコに向けて、そう答えていた。
咽喉を何度もコクっと鳴らしてしまう自分が可笑しい。
会長と違って若い子を嬲るのが大好きなのだ。ようやく参加できることを本気で喜んでいた。
改めて事故らないよう慎重に車を走らせていく。
暗闇の中を僅かな光を頼りに別荘への道を進んだ。
途中で高速に乗ったのだが、休憩が長くなってしまい時刻はドンドン遅くなっていた。
少女の痴態を眺めながら夕食にした所為だから、自業自得と言えばそうだろう。
別荘に着くまでの間、少女は何度も会長のペニスをマンコに突き入れられ、そのままの状態で揺さ振られ続けた。
揺れる少女の尻をミラーで盗み見しながら、私の股間ははち切れるほど大きく膨らんでいた。
別荘までの辛抱だと、自分に言い聞かせて昂りを何とか抑えるしかなかい。
予定よりも一時間以上遅れてようやく別荘に着くと、換気もそこそこに二人掛かりで少女を甚振って愉しんだ。
会長は私に挿入を許さなかったが、マンコを舐め、クリトリスをたっぷり唾液で濡らして肥大させる手伝いをさせてくれた。
「ああぁ~~っ! あはぁあああああ~~っ。い、いいっ、いぃ~~っ! すごいのおぉ~~~」
マンコと尻穴、両方に会長の太いペニスを交互に入れられて、被虐に惑乱する少女。
その口に私のペニスがズッポリと嵌まった。
それだけでは高ぶった気が治まらず、咽喉の奥まで突き刺すようにゆっくりと咥え込ませていく。
息が出来ない少女の様子を確かめながら引き抜いては差し込み、最後は顔射して穢してやった。
そうやって3日間、只管に少女を貪り嬲り続けると、さすがの私達も体力が続かず、欲しがり続ける淫乱少女に玩具を与えて二人で苦笑するのだった。
完璧に堕ちた少女は、いつしか淫乱で妖しい雰囲気を漂わせた一匹の牝に成り下がっていた。
優しい両親も、家族も、親族や友人すべてが心の奥深くに追いやられたのだろう。
それとも、思い出したら気が狂うと心が防御して記憶操作したのか。
何一つ過去のことも、これからのことも少女の口から尋ねることも語ることもなかった。
▲
自分の楽しみの為に淫乱で変態の牝にしたところで終わりだと思っていたが、会長の最終目的は違っていたようだ。
なんと、少女を便器として持ち運び出来るようにして、友人にプレゼントするのだという。
すでに飲尿調教は始まっており、溢すことは多いが嫌がることもなく飲み続けているらしい。
確かに私も別荘に居る間の小便は、全て少女の口にぶち込んでいた。
飲尿という第一段階を軽々とクリアした少女は、半分壊れ掛けているのだろう。常に虚ろな目をしている。
会長は、少女をあの別荘から戻って間を置くことなく病気療養の名目で退学させていた。
誰が見ても淫靡な雰囲気を漂わせている少女は、会長のお屋敷へ淫乱肉奴隷として持ち運ばれる時も抵抗一つしなかった。
そう、自分から車へ乗り込んだという。
今、私の眼前で、少女は会長の友人である取引先の社長に尻を貫かれてヒイヒイと喘いでいた。
会長に届けてくれと頼まれた時は、まさか本当に少女を手放すとは思っていなかったのだが。
自社の社長室で淫乱少女を嬲る父親を、社長令息がギラギラした目付きで睨み付けていた。
この息子は少女の幼馴染であり、社長とも家族ぐるみの付き合いがあると言うから驚きだ。
どうやら、この社長の方が以前から少女に目を付けていたらしい。
誰かから会長が手に入れて調教しているのを聞きつけて、譲ってくれと特別の商談を持ち掛けたのだという。
それを息子に嗅ぎ付けられ、早く手に入れようと急かされて商談はあれよあれよと言う間に成立したのだった。
裏の世界で遊びまわっているこの親子も、自分達で最初から調教・洗脳することは無理だと理解していたようで、会長の手腕に期待していたんだと、さっき嬉しそうに私に教えてくれた。
会長に劣ることのない卑猥で変態な趣味を持つ親子に少しだけ辟易する。
それでも、少女の未来に哀れみなど感じなかった。
どうみても嬉しそうに喘いでいるからだ。
それが、会長や私の所為だとしても、もう遊ぶことが出来ないのならば忘れるだけの存在でしかない。
手元で玩具として遊べるなら、その間だけでも慰めて更に堕とす楽しみもあったのだが残念だ。
今後はどう楽しむのか、と尋ねた私の問いに、まずは郊外の別邸で便器として配置し、家族で壊れるまで使用するつもりだと社長が嬉しそうに新しい便器を貫きながら話してくれた。
精力モリモリの若い息子が3人もいる上に、この狒々親父に仕えて少女はこれからの時を過ごすことになるのだろう。
(もう、この口を使えないとは勿体無いことだ)
自分が狒々親父らと同種の最低な輩と認めているものの、成長して女になった身体も味わってみたかった。
目前で喘ぐ少女が女として扱われることは、……この先もう二度とない。
親子の玩具となり、必要ならば裏商談に華を添え、肉奴隷として身体で奉仕するだけの扱いを受けるのだから。
ここ最近、会長は少女を専用便器とする為に上の口しか使っていなかったらしい。
普段は太くて長いバイブでマンコと尻穴を塞ぎ、生身のペニスは与えていないとも聞いていた。
多分、今日この日の為に、社長親子に最高に楽しんでもらう為に穴の締まりを良くしていたのだろう。
ズボズボっ、と社長に貫かれている少女を見ていると、下半身が疼いて仕方がなかった。
会長の次のオンナはどんな媚態を私に見せてくれるだろうか。
そして、そのオンナを私は弄って遊ぶことが出来るのだろうか。
それだけが今の私の望みなのだ。
便器調教という初めての行為に心を奪われてしまった私は、軽く頭を振って意識を切り換えた。
社長令息と同じ目をしているだろう自分を誤魔化しながら、これから更なる野獣達の宴が開かれるあろう部屋を後にした。
18時を回ると普段なら渋滞するこの道も今日は順調に流れていた。
この分だと予定よりも早く着きそうだな、とホっとする。
チラっと後部座席をミラー越しに覗くと、会長は携帯でメールを打っているところだった。
何が楽しいのか最近は特に使用頻度が高いようだ。
今日は他社を買収する重要会議があったのだが、休憩になる度に携帯を弄っている場面を何度も見掛けていた。
「会長、最新の携帯に変えてから常に何処かへ打ってらっしゃいますが、誰かお気に入りの子でも出来ましたか?」
数件の行きつけのクラブの女達を思い浮かべながら聞いてみた。
すると、 会長は私にニヤリと笑い、楽しくて仕方ないという顔で教えてくれた。
「馬鹿言っちゃいかん。最近何処にも行っとらんのは、運転手の君が一番知っとるだろうが」
ニヤニヤと人の悪い顔を更に凶暴な気持ち悪さに変えた会長は本当に楽しそうに続けた。
「携帯はな、くくっ、実はある部屋に取り付けた映像を見とるんだよ。ライブって奴だな。ボタン一つで画面を切り替えられるんじゃ」
余りにもニタニタと笑うので、ハーン、これは女の部屋にでも内緒で取付けたかな、と考えていたら訂正が入った。
「違うぞ。堂々と付けたやつじゃ。本人も愉しんどるさ。最初は嫌がったが、今じゃ顔を赤らめながら命じたポーズを取るからのぉ」
自慢げに私を見る会長に苦笑を禁じえない。
どうやったんだか知らないが、変わった女もいたものだ。
「それは凄いですね。知りませんでしたよ。会長、いつの間にそんな好い人が出来たんですか?」
ついつい、好奇心で聞いてしまったのだが。
「くっくっ、アレが好い人なんかであるもんか。俺の奴隷として買った女でな。少々高かったが、まあ今思えば安上がりかものぉ」
気持ち悪いぐらいの機嫌の良さである。
それにしても、買ったとは一体どういうことだろう。
「安心しろ、足がつくことはないぞ。秘密倶楽部でも売春組織でもないしな。ほれ、今日の議題の会社があったろう」
本当にご機嫌に、だが最低の言葉がその口から零れていく。
「あそこの副社長の娘じゃ」
合点がいく答えに思わず頷いた。
「借金のカタですか。まあ親が納得してるのなら、問題はないでしょうが」
確か、あそこには娘が3人いたな、と思い出す。
社長に子供が居なくて娘同然に可愛がっていると誰かに聞いた気もする。
資料を頭の中で捲りながら運転する私をどう誤解したのか、会長はニヤリと笑った。
「心配するな。調教は完璧じゃ。もう二ヶ月近く嬲りまくってのぉ。毎日が愉しくてたまらんわい」
ニタニタ顔に嗜虐の雰囲気が見え隠れしていた。
成程、玄人じゃ飽き足らず素人に手を出したわけだ。
「そんなに具合が善いんですか? ……羨ましいですね」
65歳だってのに会長のバイタリティ凄えな、と本気で感心する。
「そうさな。……おい、車を止めてみぃ」
指示に従い、ゆっくりと車を路肩へ停めた。
後ろから身体を乗り出した会長が、自慢そうに携帯を見せてくる。
「どうだ? 結構うまく映っとるじゃろ。……角度もいろいろ変えてなあ。やっとこさ、ここが一番だと分かったんじゃ」
聞かれたことにすぐ答えるのが部下の務めだってのに、驚きのあまり声を出すのを忘れていたようだ。
会長とは、新人の頃からだから、もうかれこれ25年の付き合いがある。
酸いも甘いも一緒に味合わせてもらっている仲だった。
だからこの映像に驚くことはなかったが、その相手が予想と違っていた。
「長女の人妻だとばかり」
怒られるかな、と思いつつも正直に言ってみた。
「しゃっしゃっ、そうじゃろうなぁ。俺もそのつもりだったんじゃが、ついこっちに目がいってのぉ」
(……若い。若すぎますよ、会長)
確かこの三女は15歳では? ……いや、16か?
「何じゃ。このぐらいの歳の子で、俺もお前も倶楽部で何度も遊んだもんじゃろうが」
「ええ、まあ。……ただ、会長は熟女がお好きだとばかり」
いつも選ぶのは油の乗った女ばかり。若いのはツマミ程度だったはずだ。
「確かにのぉ。じゃが、これはこれで結構気に入っておるのさ。箱入り嬢ちゃんは従順で無抵抗と同じじゃしのぉ」
パチンっ、と携帯を胸に入れた会長がシートにしっかり座りなおしたのを確認し、車を発進させた。
この道を右折すれば一本道で会長宅に着く。
「サライ、左折してSデパートの近くで止めろ。ミシェルを拾わにゃならん」
誰だ、と思ったけれど聞くほど野暮じゃない。そう、多分……。
指示通り左折して、しばらく車を真っ直ぐに走らせた。
大きな繁華街に入ると、煌びやかな街の雰囲気に呑まれ掛けた。
ここしばらくは忙しく、今日の会議でやっと一息付いたところだった。
久しぶりの華やいだ景色に見とれてしまい、疲れてることを実感した。
やがてSデパートが見え、それがドンドン近づいてきた。
この辺のマンションで飼い慣らしているのか、と感心してしまう。
確かに娼婦や倶楽部の女とは金の使い道が違っていた。
今までなら高級ホテルに連れ込んで愉しむと、偶におこぼれに預かることもあったが、殆どは近場の駅へ送り届けて終わりだった。
少し手前のバス・ステーションにもなっている広場に車を停めた。
「ふむ、丁度よい時間じゃな。サライ、ミシェルを拾ったら今夜はキーヒージャの別荘へやってくれ。そこで休暇をとるからのぉ」
時計を確認すると19時30分だった。
(そろそろ腹が減ってきたなぁ)
自分の夕食が気になり、後ろで鷹揚に構えている会長にそれとなく確認する。
「分かりました。今からですと、……着くのは10時を回りますね。では、夕食はどうなさいますか?」
「なにそれならミシェルが買ってくるはずじゃ。……さて、何処から来るかのぉ」
そう言うと、会長はキョロキョロ辺りを見回し始めた。
かなり気に入っているのか、楽しそうな表情を浮かべている。
激務のストレス解消がその少女で出来るのなら、私には何も言うことはなかった。
▲
5分後、夕食の入った袋を3つ掲げた若い少女が、急ぎ足でこちらへ近づいて来るのが見えた。
(ほ~、これは)
パッと見た第一印象は『とても綺麗な子』だった。
確かに、これ程の美少女ならば触手も動くだろう、と思うほどに。
だが、じっくり見させてもらうとその印象とは全く違う退廃的な匂いを感じてしまう。
普通のお嬢様にしか見えないのに何故そう思うのか、自分でも良く分からなかった。
淡いグリーンのワンピースの上に絞りの生成りプルオーバーを羽織っていた。
靴は少女に良く似合う可愛らしい飾りの付いたアンクルベルト・パンプスだ。
私は車を降りて前を回ると、少女に後部座席のドアを開けてやった。
薄赤い頬が見て取れる。ゾクっと背筋に何かが走った。次いで、もやもやとした何かが足元から上がってくる。
(──これは何だ?)
気持ち悪いわけじゃない。どちらかというと、胸の奥にしまっている嗜虐が顔を覗かせる前兆、だろうか。
「ありがとうございます」
少女は消え入るような声で礼言うと、奥に居る会長の隣に乗り込んだ。
私も運転席に戻ると、車を静かに発進させた。
後部座席では少女が会長に話し掛けていた。
「ご主人様、遅くなり申し訳ありません。あの……、あの……」
私を気にしているらしい。怯えて縋るように腰を捻っている実に愛らしい仕草だ。
そんな少女をじろりと見た会長が怒鳴り出した。
「ミシェル! お前は俺に恥を掻かせる気か! 奴隷の口上はどうした!」
パンっ、パンっ、と両頬を会長に叩かれ、少女は怯えてガタガタと震えだした。
だが、私は気付いてしまった。この少女は確かに調教されているらしい。
叩かれながらも、何処か恍惚とした表情で会長を見上げている。
「……ああっ、申し訳あり、ません。ご、ご挨拶が遅くな……りました。ご主人様の肉奴隷の、ミ、ミシェルは、今日も調教をして頂くことに……」
嬉しそうな、媚びるような、まるで熟した娼婦のような淫らさが、その目だけで表現されていた。
「む、無常の悦びを、感じております。立派な専用、べ、便器として、お、お使い頂けるよう、是非私を甚振って、……虐めて、下さい」
カタカタと身体を揺らすのは、どうやら悦びに自然と震えているのだろう。
途切れ途切れの言葉も、会長への恐怖ではなく、羞恥と恍惚から来ているようだった。
(はっ、凄いな会長。2ヶ月でここまで仕込んだわけだ。……へえ、肉奴隷に便器ってか。嫌いじゃないな)
これから何が見られるのか、実に楽しみだった。
車窓から景色を見る者のいない車は、渋滞に遭うことなく進んでいる。
暗い窓で隠れていたが僅かな香水を漂わせる少女の泣きそうな顔が、二人の男を熱を高ぶらせていた。
「初めから素直にそう言えばいいんじゃ。この馬鹿が。……それとも何じゃ、俺に叩かれたかったのかのぉ。変態のミシェルは」
数回言い直させた口上に満足したのだろう。機嫌を戻した会長は言葉で少女を嬲って楽しんでいる。
(なるほど、さっきのは演技か。2人にとっては前戯って訳だな)
何と返事をするか興味津々の私の耳に、頬を真っ赤に染めた少女の小さな声が届いた。
「……はい。変態のミシェルは叩かれかったんです」
強要されてる感じではなかった。本当にそう思っているのだろう。
この大人しい少女に更に興味が湧いてきていた。
「ふん! 変態はこれじゃから。……どら、中はどうじゃ」
会長が少女のスカートに手を掛けると、少女は自身で脚を大きく開いて、座席に脚を上げてみせた。
(ほぉ~、いわゆるM字開脚ってヤツだな。それにしても大胆だな)
感心する私の視線を気にすることなく、少女はスカートの端を自分の口に咥えて持ち上げていく。
バックミラーを覗いていた私は、あられもない少女の痴態に思わずニンマリ笑った。
秘口がぱっくりと開いており、何と膣口が丸見えになるようにラビアが糸で結われていたのだ。
医者か調教施設にでも連れて行って、紐を通せるようにラビアに穴を幾つも開けさせたのだろう。
クリトリスの方は肥大途中なのか、根元を紐で結ばれており、真っ赤になって痛々しかった。
だが、是非弄り回してもっと大きくしたいと思うのも確かだ。それほどに淫猥な光景である。
「何じゃミシェル、この汁は。……叩かれて感じおったのか、この淫乱、変態が」
少女のマンコに指を入れると、ここぞとばかりに会長が言葉で嬲り続ける。
「ひぃううううぅ~~。……はあぁ~ぅうっ、ん、んん~~っ! は、はあっ、はっ。あ、あひぃ~~。は、はぁ~~んっ!」
中を弄られて喘ぐだけの少女に股間のモノが膨れそうになっているというのに、
「い、淫乱で変態のぉ~、はうぅ~~。ミ、ミシェルをもっとぉ、お仕置きぃ、してく、ださぁ~~いぃぃ~~~!」
更に大胆に脚を開き、会長や私に見せ付ける少女の姿態にクラクラする。
揺れる腰に合わせて艶のある嬌声が車内に響き渡った。
ぬちゃ、ぬちゃり、と淫らな音がそれに重なるように、時に乱すように少女の膣口から零れるのだ。
(うひゃぁ~~、すげぇな、後ろ)
チラチラっとつい目が行ってしまうのはマズイ。そうマズイ。
事故を起こさないように私は気を引き締めた。
あれからずっと運転しているというのに、後ろではひたすら行為に溺れる淫乱少女が喘いでいた。
「うひひひひひひ。どうじゃこの淫乱ぶりは。……愉しいじゃろ? サライ、お前にもこやつの仕置きを手伝ってもらうかのぉ。構わんじゃろう?」
スケベな爺さんの風体で、会長が私に言った。
勿論、2本の指で少女のマンコをじっくりと弄りながらだ。
「ぃやあああああ~~、あ、ぁううぅ~~。……いひぃっ! ……ひぃっ、ひぃっ」
秘口からは不透明な粘っこい汁が溢れ出ては、会長の指をベタベタにしているのが見えた。
にひひひひ、とそれを愉しんで見つめる会長は、時々その指を引き抜いては少女に舐めさせて掃除を命じていた。
「有難う御座います、会長。是非お願いします」
私は他人が見たら引くであろう歪な顔を少女のマンコに向けて、そう答えていた。
咽喉を何度もコクっと鳴らしてしまう自分が可笑しい。
会長と違って若い子を嬲るのが大好きなのだ。ようやく参加できることを本気で喜んでいた。
改めて事故らないよう慎重に車を走らせていく。
暗闇の中を僅かな光を頼りに別荘への道を進んだ。
途中で高速に乗ったのだが、休憩が長くなってしまい時刻はドンドン遅くなっていた。
少女の痴態を眺めながら夕食にした所為だから、自業自得と言えばそうだろう。
別荘に着くまでの間、少女は何度も会長のペニスをマンコに突き入れられ、そのままの状態で揺さ振られ続けた。
揺れる少女の尻をミラーで盗み見しながら、私の股間ははち切れるほど大きく膨らんでいた。
別荘までの辛抱だと、自分に言い聞かせて昂りを何とか抑えるしかなかい。
予定よりも一時間以上遅れてようやく別荘に着くと、換気もそこそこに二人掛かりで少女を甚振って愉しんだ。
会長は私に挿入を許さなかったが、マンコを舐め、クリトリスをたっぷり唾液で濡らして肥大させる手伝いをさせてくれた。
「ああぁ~~っ! あはぁあああああ~~っ。い、いいっ、いぃ~~っ! すごいのおぉ~~~」
マンコと尻穴、両方に会長の太いペニスを交互に入れられて、被虐に惑乱する少女。
その口に私のペニスがズッポリと嵌まった。
それだけでは高ぶった気が治まらず、咽喉の奥まで突き刺すようにゆっくりと咥え込ませていく。
息が出来ない少女の様子を確かめながら引き抜いては差し込み、最後は顔射して穢してやった。
そうやって3日間、只管に少女を貪り嬲り続けると、さすがの私達も体力が続かず、欲しがり続ける淫乱少女に玩具を与えて二人で苦笑するのだった。
完璧に堕ちた少女は、いつしか淫乱で妖しい雰囲気を漂わせた一匹の牝に成り下がっていた。
優しい両親も、家族も、親族や友人すべてが心の奥深くに追いやられたのだろう。
それとも、思い出したら気が狂うと心が防御して記憶操作したのか。
何一つ過去のことも、これからのことも少女の口から尋ねることも語ることもなかった。
▲
自分の楽しみの為に淫乱で変態の牝にしたところで終わりだと思っていたが、会長の最終目的は違っていたようだ。
なんと、少女を便器として持ち運び出来るようにして、友人にプレゼントするのだという。
すでに飲尿調教は始まっており、溢すことは多いが嫌がることもなく飲み続けているらしい。
確かに私も別荘に居る間の小便は、全て少女の口にぶち込んでいた。
飲尿という第一段階を軽々とクリアした少女は、半分壊れ掛けているのだろう。常に虚ろな目をしている。
会長は、少女をあの別荘から戻って間を置くことなく病気療養の名目で退学させていた。
誰が見ても淫靡な雰囲気を漂わせている少女は、会長のお屋敷へ淫乱肉奴隷として持ち運ばれる時も抵抗一つしなかった。
そう、自分から車へ乗り込んだという。
今、私の眼前で、少女は会長の友人である取引先の社長に尻を貫かれてヒイヒイと喘いでいた。
会長に届けてくれと頼まれた時は、まさか本当に少女を手放すとは思っていなかったのだが。
自社の社長室で淫乱少女を嬲る父親を、社長令息がギラギラした目付きで睨み付けていた。
この息子は少女の幼馴染であり、社長とも家族ぐるみの付き合いがあると言うから驚きだ。
どうやら、この社長の方が以前から少女に目を付けていたらしい。
誰かから会長が手に入れて調教しているのを聞きつけて、譲ってくれと特別の商談を持ち掛けたのだという。
それを息子に嗅ぎ付けられ、早く手に入れようと急かされて商談はあれよあれよと言う間に成立したのだった。
裏の世界で遊びまわっているこの親子も、自分達で最初から調教・洗脳することは無理だと理解していたようで、会長の手腕に期待していたんだと、さっき嬉しそうに私に教えてくれた。
会長に劣ることのない卑猥で変態な趣味を持つ親子に少しだけ辟易する。
それでも、少女の未来に哀れみなど感じなかった。
どうみても嬉しそうに喘いでいるからだ。
それが、会長や私の所為だとしても、もう遊ぶことが出来ないのならば忘れるだけの存在でしかない。
手元で玩具として遊べるなら、その間だけでも慰めて更に堕とす楽しみもあったのだが残念だ。
今後はどう楽しむのか、と尋ねた私の問いに、まずは郊外の別邸で便器として配置し、家族で壊れるまで使用するつもりだと社長が嬉しそうに新しい便器を貫きながら話してくれた。
精力モリモリの若い息子が3人もいる上に、この狒々親父に仕えて少女はこれからの時を過ごすことになるのだろう。
(もう、この口を使えないとは勿体無いことだ)
自分が狒々親父らと同種の最低な輩と認めているものの、成長して女になった身体も味わってみたかった。
目前で喘ぐ少女が女として扱われることは、……この先もう二度とない。
親子の玩具となり、必要ならば裏商談に華を添え、肉奴隷として身体で奉仕するだけの扱いを受けるのだから。
ここ最近、会長は少女を専用便器とする為に上の口しか使っていなかったらしい。
普段は太くて長いバイブでマンコと尻穴を塞ぎ、生身のペニスは与えていないとも聞いていた。
多分、今日この日の為に、社長親子に最高に楽しんでもらう為に穴の締まりを良くしていたのだろう。
ズボズボっ、と社長に貫かれている少女を見ていると、下半身が疼いて仕方がなかった。
会長の次のオンナはどんな媚態を私に見せてくれるだろうか。
そして、そのオンナを私は弄って遊ぶことが出来るのだろうか。
それだけが今の私の望みなのだ。
便器調教という初めての行為に心を奪われてしまった私は、軽く頭を振って意識を切り換えた。
社長令息と同じ目をしているだろう自分を誤魔化しながら、これから更なる野獣達の宴が開かれるあろう部屋を後にした。
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