【 繰り返されし宴のために 】 初出-2010.06.10

主任研究員 × バイトの大学生(研究中の触手の餌 )


普段は涼しい顔で皆を従わせている男が、荒い息を吐きながら腕を伸ばしてきた。
その腕に浮かんでいた汗が一つの雫となり、僕の腰へポトンっと落ちていく。
痺れるような快感に揺れる身体は、そんな僅かな刺激を余所に男の全てを貪り続けていた。
与えられた腕に縋り、淫らな言葉で欲しいモノを強請るしか出来ない。
そう、僕の全てを支配する男の強い視線を浴びたまま。
空気を震わすように飛び出す淫語は、男から教えられたものだ。
初めは屈辱と恥ずかしさに何度も抵抗していたはずなのに、今では自分から進んで言葉にしてしまう。
この淫らな身体をもっと汚してもらう為に。

毎日振り続けることで細くなってしまった腰に、当然のように回される大きな掌。
疼き続ける場所へと誘うように、恥ずかしいけれど僕は大胆に足を開いていく。
いい子だと告げるように、男が僕の唇に軽いキスを一つ与えてくれた。
離れていく唇が悲しい。
もっとキスして欲しかった。長い舌で口腔を嬲って欲しい。
もの欲しそうな目で見つめているのが可笑しかったのだろうか、男が小さく笑った。
楽しそうな表情は、僕を調教して愉しむ時とは少しだけ違っていると思う。
そう、ほんの僅かだけれど、どこか優しいような気がするのだ。

涼しい顔で僕を甚振る男も好きだけど、こんな風に子供っぽい表情を見せてくれる所も大好きだった。
滅多にない時間を少しでも延ばしたくて、僕は男の胸元へと顔を寄せると舌を伸ばした。
ぶちゅっ、れろっ。ちゅぶっ、れろれろっ。
男の体臭を嗅ぎながら、何度も何度も厚い胸板を舐め続ける。
褒めるように男の掌が僕の双尻を開くと三本の太い指をズボっと埋めてくれた。
拡張された場所は嬉しげにその指を締め付けようとする。
それなのに、それに逆らうように男は幾度も指の抜き差しをやめようとはしなかった。
時には、指全体を使って更に中を広げようと動かし続けるのだった。

やがて、指の動きが止まった。大きく穴を広げた状態で。
次の瞬間、背筋をゾゾ~っと怖気が走り、あぁ、来るっ、と思った。
ぬぷっ!
ぬちゅ、ぬちゅっ。ぐぶっ、ずぶ、ずぶぶぶっ。
何度も聞いた卑猥な音が部屋の壁へとぶつかっていく。
「ひぃあぁ~~っ、あ、あはぁっ! はぁうぅ~~、うっ、はぁ~~~っ!」
被せるように僕の悲鳴がそれに続いた。
ぐぶっ、ずぶっ。ぐぐっ、・・・ずぶっ、ずぶぶぶっ。
繰り返される卑猥な音を聞きたくなかった。痛みも悲鳴も嫌いなのに。
「はがぁっ! ひぎゃぁ、あっ、あっ、あぁああああ~~!」
この世界に居るはずのない化け物。
植物の根っこのような生き物が、ズルズルと触手を伸ばし出すと先端を僕の尻の穴へと突き刺していったのだ。

無造作に突き進んだ触手が中でうねうねと蠢き、僕を苦しめていた。
痛いのは嫌いなのに、ああ、それなのにまた心の中に何かモヤモヤする思いが沸き上がってくる。
そうして身体中を駆け回ったそれが僕の心を塗り替えていくのだ。
痛いのは嫌だ。男にも化け物にも触られたくない。
犯されるなんて死ぬほど嫌なのに。
それなのに、ああ、その行為を、男を、化け物を今は愛おしいと思う。
蹂躙されて嬉しいと思ってしまうのだ。
苦しみが、痛みが快感に変換されるのが段々早くなっていた。
でもそれが何だというのだろう。
そうなるように調教された日々ですら、今の僕は愛おしい。
この淫らで汚い身体が、男の研究する生物の餌になれるのだから。

ある研究所でバイトをしていた僕に、同じバイト仲間が紹介してくれた仕事。
それが、今、僕の身体の中で動いている生物の餌やりだった。
破格の時給に、僕は何の疑いもなく飛び付いてしまった。
親元を離れ、大学での勉強に疲れていた僕は、単調なデータ入力のバイトで更に疲れを感じていたのだ。
(ただの餌やりで三倍のバイト代が手に入るなんてスゴイ!)
多少は危険な生物だろうと思いはしたけれど、その金額に目がくらみ、何の躊躇もなく飛び込んでしまった愚かさを今は痛感している。
その結果は・・・。
男に強姦され、その様子を撮影した画像で脅迫されるという最悪の事態に発展したのだから。
研究所の地下室に閉じ込められ、数週間も厳しい調教に絶えなければならなかった。
誰にも会うことが出来ず、男の与える行為と視線に身体が自然に擦り寄ってしまうのも仕方がないことだ。
自分を守る為にはこれしかないのだ。そう自分に言い聞かせた日々。
初めは偽りの恭順だったのに。
いつの間にか、本当に心と身体を支配され、自ら全てを明け渡すようになっていた。

男が造り出したという生物は、見た目は普通の植物だ。
根元があり茎の部分が徐々に細くなって上部は緑色の細い紐のようだ。
くねくねと動かなければ恐怖は感じない。
水を必要としない植物でしかなかった。
眠っている時はピクリとも動かない。
けれども、眠りから覚めて食欲を感じると餌を求めて動き出すのだ。
人間の出す体液と排泄物を求めて、くねくねと前進し続ける。
ソレがこの奇妙な生物の唯一の餌であり、今もその餌によって増殖を続けていた。

▲▲▲

休憩時間を何とか捻出した俺は、研究所の中に用意された家へと戻っていた。
玄関の扉を開くと、自分の造り出した生物が美味しい餌を貪り喰っているのが見える。
最初は一本だった触手が、今では数十本にも増殖しており、その内の何本かは極太の枝に育っていた。
その枝の一つが、餌の身体の中心を刺し貫いている光景は、いつ見てもゾクゾクするものだ。
同じく尻の穴に入っているもう一つは比較的小さなも枝のようで、何度も何度も抜き差しを繰り返しては餌の身体で楽しそうに遊んでいるのが分かった。
思った以上に美味な餌に、俺も生物もいつしか魅了され、もう手放すことは出来そうもない。
淫乱な女のように身体をくねくねと揺らしては、俺に脚を開いてみせる餌が愛おしかった。
微笑みながら、痺れた脚を懸命に限界まで開いて誘うその様が。

童顔な顔と同じで可愛いペニスがブルっと震えていた。
精を吐き出したいのに、巻き付いた何本もの触手がそれを阻んでいる。
身体中に巻かれた触手は、まるで俺に餌を奪われるのが嫌だというように絡み付いて離れようとはしない。
最近は特にこうだ。
俺が目を離した隙に餌に触手を伸ばし、眠る時さえも餌に巻き付いたままなのだ。
苦笑するしかない俺を、餌が嬉しそうな、それでいて悲しそうな目で見つめてくる。
誘われた気がして、俺は巻き付いた触手ごと餌を抱き上げると寝室へと連れ込んだ。

ベッドに無造作に投げ落とすと上から圧し掛かる。
嬉しそうに微笑む餌に見惚れて、思わず唇を奪っていた。
勃ち上がった乳首を抓りながら、何度も何度も舌を絡め合う。
「ふぅあっ! はぁ・・・。ぁっ、あぁっ・・・。ひぃうぅ~~っ!」
小さなペニスに絡み付く触手の上に手を重ね、優しく念入りにペニスを嬲っていく。
尿道に入ったままの太い触手が押し潰され、暴れるように動き出したのが分かった。
辛いのだろう。俺の手を外そうと餌が身体を動かしている。
真っ赤な目で俺に懇願してくるのが愛らしい。
「お、お願いっ! 許し、てぇ~~っ。あっ、ねっ、ねぇ~っ! ぁ、あぁああ~~~っ。あぁ、あぁ~んっ、んっ」
嬌声に急かされるように服を脱ぎ捨てると、尻穴と尿道に埋まっている三本の触手を強引に引き剥がした。
それだけで興奮した俺は勃起した一物を数回扱くと、緩んだ淫穴をソレで貫いてやった。
「ひゃぎぃいいいいいいいい~~~~~! ひぎぃっ、ひぎっ、ひゃぁぎぃ~~~っ!」
抜き差しを何度も繰り返してから中にザーメンをたっぷり吐き出すと、さっき剥がした触手を掴んで隙間から強引に差し込んでいく。

三本全てを元に戻すと、俺の一物だけでも苦しんでいた餌の顔が更に苦し気に歪んでいた。
それでも何か足りないような気がして、尿道にもう一本を追加することにした。
「ひゃがあぁっ、あ、あがっ~~~っ。う、うぐぅ・・・、がっ、がはぁ~~~っ」
大きな声で叫び出そうとした餌を、上手い具合に触手が口に入って抑えてくれた。
( 自分が造った生物とはいえ、コイツと気が合うのは嫌だな)
少しだけ気分を害した俺は、失神しそうな餌を思い切り強く突き上げていく。
「 ふぅぐぅ~~~っ! ・・・っ、んんっ、ふぅぐっ、ぐぅふうぅうう~~~~っ」
許して欲しいと哀願する餌を無視して、もう一度ザーメンを注ぐ為に腰を使った。
「いい穴だ。・・・見ろよ、コイツも喜んでるぞ」
ぐちゅっと卑猥な音を立てながら零れ落ちる淫液を、身体全体にある無数の小さな穴から吸い続ける触手たち。
俺の言葉に餌が恥ずかしそうに顔を伏せてしまった。
「さぁ、もう一度たっぷりと出してやろうな。お前が泣いて強請るほど大好きなモノを」
餌の頬に舌を這わせてたっぷりと唾まみれにしてやった。
「ククっ。幾らでも乱れるといい。コイツをもっと大きくさせるために、な」
口だけでなく尿道と尻穴を触手に犯され、ヒクヒクと身体を震わせてしゃくり上げる餌の頬に軽く口付けた。
その頬は触手によってすぐに唾を吸い取られて乾いていたが、熱を帯びていて気持ちが良かった。
続きを再開する為に乳首を捻ろうとする俺の腕の動きを、餌がこっそり覗いているのがおかしかった。

▲▲▲

増殖する触手は研究資料ごと極秘裏に政府に引き渡されて俺の仕事は完了した。
多少のボーナスが出たし、疲れを癒そうと長期休暇を所長から強引にもぎ取れたのは最高だ。
(さて、証拠隠滅といこうか)
休暇前に面倒なことは手早く片付けておきたかった。
部下たちに次の研究の試料採取を指示してから帰宅すると、地下室を含めて全ての部屋を念入りに掃除してまわった。
少しでもマズい書類は焼却炉で焼き尽くした。
「こんなところか。ふぅ~~」
予想以上に汚れまくった部屋に辟易するも、時間を掛けて綺麗にすると家を後にした。

数時間掛けて車で都内にあるマンションへと戻った。
荷物を床に置いてポケットから小さなビンを取り出すと、フタをゆっくりと開けていく。
中で蠢くモノをテーブルの上へと無造作に振り落とした。
落ちた瞬間、棒切れのように固まるソレをじっと見つめる。
すると、クニャっと小さく動き始めるのが分かった。
暫らく様子を確認し続けたが、動きが止まらないことに安心する。
トランクに入れて連れ帰った餌を思い出した俺は、テーブルからソレへと視線を移した。
そろそろ出してやらないと窒息するだろう。
今や、この餌は淫乱玩具と成り果てていた。
思考は全てセックスに染まっている。
そう、俺と触手に犯され続けた結果、凌辱が歓喜に変わり、汚されることにしか反応しない存在になったのだ。

テーブルの上で蠢くのは、政府に引き渡す前に切り取っておいたモノ。
見た目は、マッチほどの小さな棒切れだ。
だが、ソレは俺が作り出した例の生物の一部だった。
その生物を指で摘み、餌の尿道にグイっと差し込んでやると、その棒切れが奥へ奥へと動いていくのが分かった。
「あはぁああ~~~っ。・・・ぁ、ああぁ~~んっ」
無意識に腰を揺らし始めた餌の身体を反転して、尻を俺の方へと向けさせた。
トランクに入れる前に注いでいたザーメンが、ゆっくりと流れて床へと落ちていく。
淫らで興奮を呼び起こす光景に煽られ、俺は舌で唇を舐め取っていた。

零れるのを塞ぐように性急に一物を押し込むと最奥まで届くようにズンっと貫いていった。
「ひゃぎぃいいいい~~~~っ! いぎぃっ~、ぎひぃ・・・。あ、あぁぎいいいぃ~~~~~」
可愛い嬌声を聞きながら、休暇中に出来るだけコイツを大きくしようと思った。
そう、俺のお気に入り、この淫乱玩具がもっともっと楽しめるように。
どんな時でもセックスに狂わせて、俺を欲しがらせて泣かせるのだ。
あの家で繰り広げた、淫靡で淫らな、破廉恥極まりないセックスを再現してやろう。

久しぶりの休暇の初日は、耳に心地よい淫乱玩具の嬌声で始まりを告げた。
明日も明後日も楽しい日々が続くことを教えるように。

スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。